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星空出版 HOSHIZORA PRESS

ミステリー・連載

パラダイム

下代沢侯二
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第 191 章 百八七 追跡 (軽井澤新太)

百八七 追跡 (軽井澤新太)

 わたくしは青い輝点の動く方角を目指して運転していました。赤い髪の女性は無言のままずっと座っています。
 女性の説明通り、おそらくこの青い点が守谷にちがいないのでしょう。青点は埼玉を秩父の方角に向けて移動していきました。下道を通り夕食でもとるのか時折止まったりしながらしかし、方向を変えることなく進んでいます。池尻、つまり渋谷をこの社用車(キャロル)が出たのは深夜の二時頃だったでしょう。もうすぐ夜明けが来るのを東の空が感じさせてはじめています。青い点はGPSの画面の中秩父山系の中の国道に入って行きました。
 辺りの景色が明らかに東京とは違う、間延びした暗闇になりました。信号も間延びし、おそらく秩父の森が黒々と眼前に立ちはだかるようでした。

文字
明暗
組方向