実験番号 NFBI43234
命に関わる。
ブルーの中にその事実と極秘事項は存在した。
ただ、彼女がそれだということが決まったわけではない。ただその可能性は十二分にある。
僕は必死に毎日人を追った。AGにも夜遅くまでいた。
高校を中退してブルーに入って北綾瀬支部の副長になっているというSという人間が、確か最後だった。
「Cはコンクリートですよね」
「……。」
「Wをご存知ですか」
「しらんよ」
「いや、でもおしえてください」
「おまえ、身内か何かなのか?」
「いや、違います。」
「……。」
「教えてください。」
「Wは若洲かもな。」
「わかす?」
「埋立地だよ、夢の島の先にある。ゴミの匂いで問題になってただろう。誰も行かない海の先だ。」
「どうしてそんなとこに」
「だから極秘でやばいから、そういう場所を探したんだろな」
「……。」
僕は気が狂いそうだった。CWについては若洲という埋立地のことを指す。Cはコンクリート。なんのことかわからない。ただ、命に関わっている。ある女が監禁されている中で死んでしまって、それを埋めた秘密の言葉だという人間もいる。絶対見つからない場所に埋めたとかいう嘘のような情報をいう人間がいる。
僕は信じられなかった。だが、一刻を争うことは確かだった。
「その女性って、杉山今日子ですか」
「……。」
その時の副長の顔が忘れられない。それは何かを知らないと言い切ることが難しい、明らかに事実を隠そうとする人間特有の表情だった。